メトロ乗り入れ「運賃二重取り」 JR利用者が過払いと提訴―東京簡裁

東京, 10月20日, /AJMEDIA/

 JR東日本と東京メトロの路線の相互乗り入れで初乗り運賃を二重に徴収するのは違法だとして、利用者がJR東と東京地下鉄、国を相手に過去1年分の過払い初乗り運賃の返還を求める訴訟を19日、東京簡裁に起こした。
 原告団によると、訴えたのはJR常磐線亀有駅と金町駅の利用者16人。都心に向かう場合、亀有駅の次の綾瀬駅からメトロ千代田線の路線に切り替わるため、同じ列車に乗っていると千代田線の初乗り運賃が加算されることについて「特定の旅客に対する差別的取り扱いで、鉄道事業法に違反する」と主張している。国に対しても、事業者に改善を命じる義務があったのに怠ったとした。
 二重取りを避けるには、途中の北千住駅で列車を乗り換える手段もあるが、原告代理人の中村忠史弁護士は、乗り換えには階段が多く、高齢者や体の不自由な人は難しいと話している。
 国土交通省は「訴状が届いていないためコメントできない」とした。JR東は「提訴された事実が確認できていないためコメントする立場にない」、東京地下鉄は「内容を確認の上、適切に対応する」とした。

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