メットライフドームが野球場からボールパークへ–照明一新で広がる楽しみ方

東京, 1月2日, /AJMEDIA/

 プロ野球西武ライオンズの本拠地である埼玉県所沢市のメットライフドーム。1979年に西武ライオンズ球場として開業。その後、1999年にドーム化を行い、西武ドームに改称。2017年より、ネーミングライツによりメットライフドームとなっている。2017年12月より、メットライフドームエリア全体の改修計画がスタート。2021年3月、総工費180億円をかけたその改修工事が竣工した。

 近年、スタジアムは野球だけでなくライブイベントも開催されるなど、さまざまな用途で使われている。実際にメットライフドームでも2012〜2019年に「ももいろクローバーZ」がコンサートやイベントを開催している。このため、老朽化の解消だけではなく、多彩なイベントに対応できるエンターテインメントスペースとして生まれ変わるスタジアムが増えているのだ。

 西武ライオンズ ビジネス開発部部長の加藤大作氏によると、この改修計画には「開放感のある自然共生型のボールパーク化とチーム育成の強化という2つの目的がある」という。

 それに加えて、あらゆる世代のお客様が楽しめる新しい「価値の提供」も目的としている。その1つの例が、座席の改修だ。通常のシート以外に、ネット裏 パーティーテラスやプレミアムシートを用意するなど、多様な観戦スタイルを提供するためシートタイプを、従来の14種類から倍となる28種類に増やした。これにより、増加傾向にあるという女性グループや家族連れがより安心して野球が楽しめるというわけだ。

 また、空調を完備し、バッターボックスのすぐ後ろから観戦できる「アメリカンエキスプレスプレミアムラウンジ」も新設。ビュッフェやバーも提供されており、ワンランク上の体験ができる。

 改修内容は座席の改修から、場内を拡大して屋根の外側に商業施設「獅子ビル」や大型グッズ売店「フラッグス」、飲食売店「クラフトビアーズ」などを作るといった環境整備など多岐に渡る。加藤氏は「屋根の外側エリアを充実させることで、観客席以外の場所を回遊している時間も楽しんでもらえる新しい価値を提供している」とポイントを話す。

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