東京, 3月28日, /AJMEDIA/
米地質調査所(USGS)によると、ミャンマー中部で28日午後0時50分(日本時間同午後3時20分)ごろ、マグニチュード(M)7.7の地震が発生した。多数の死傷者が出たという情報がある。隣国タイの首都バンコクでも強い揺れがあり、建築中の高層ビルが崩壊。作業員3人の死亡が確認され、約80人ががれきの中に閉じ込められ安否不明となっている。
【写真特集】ミャンマー中部でM7.7の地震 タイ、中国でも大きな揺れ
ミャンマーの独立系メディアなどによると、震源に近いザガイン地域や第2の都市マンダレーのほか、首都ネピドーや北東部シャン州などで複数の建物が倒壊したり、空港や橋が損傷したりした。ホテルや寺院が崩れ、複数の死傷者が出たとも報じた。ミャンマーは国軍と抵抗勢力の内戦状態にあり、救助活動の遅れなどが懸念される。
AFP通信は、ミャンマー国軍が国際社会に対し人道支援を求める異例の呼び掛けを行ったと報道。ネピドーやマンダレー、ザガインを含む被害の大きい6地域に非常事態宣言が出された。
バンコクでは、市民らが建物から避難して騒然とした雰囲気となった。電車も点検のため29日朝まで運休する。タイ政府は、バンコクに非常事態を宣言。記者会見したペートンタン首相は「救出活動を全力で行っている」と強調した。
在ミャンマー日本大使館と在タイ日本大使館は「現時点で邦人被害の情報はない」としている。
震源はマンダレーの近くで深さは10キロ。日本の気象庁によると、この地震による日本への津波の影響はない。