東京, 8月31日 /AJMEDIA/
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は30日、パレスチナ自治区ガザで9月1日から開始されるポリオ予防接種について、「不確定要素が非常に多い」との認識を示した。具体的には、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止の継続などを課題に挙げ、接種が成功すれば「人命のために停戦できることを示す事例」になると強調した。
ガザ中部ズウェイダから報道各社のオンライン取材に答えた。予防接種は10歳未満の子供約64万人が対象で、接種率9割が目標だ。清田氏によれば、UNRWAは現地の保健当局と協力し、ガザ中部、南部、北部の順に、各地の診療所や避難所などで接種を実施する。接種に必要な期間は、各地域でいずれも予備日1日を含め4日を想定しているという。