東京, 01月09日, /AJMEDIA/
東京パラリンピックの金メダリストでことし8月に開幕するパリパラリンピックの代表にも内定している競泳の知的障害のクラスの山口尚秀選手が、千葉県で開かれた大会でことし最初のレースに臨み、男子100メートル平泳ぎで大会新記録をマークして優勝しました。
東京パラリンピックの男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した山口選手は、この種目で1分2秒75の世界記録を持っていて、去年8月の世界選手権では、3連覇を果たしてパリパラリンピックの代表に内定しています。
8日、千葉県習志野市で開かれた大会でことし最初のレースに臨んだ山口選手は、持ち味の伸びのある泳ぎで大会新記録となる1分3秒63のタイムで優勝し、連覇がかかるパラリンピックに向けて順調な調整ぶりを見せていました。
また、パリ大会でメダル獲得が期待される知的障害のクラスの17歳、木下あいら選手は400メートル個人メドレーに出場しました。
この種目はパリ大会では実施されませんが、得意とする200メートル個人メドレーの強化にもつながると考えていたということで、序盤から力強い泳ぎでスピードに乗り5分12秒78の好タイムで優勝しました。
山口尚秀「パリで金メダルを」
山口尚秀選手は100メートル平泳ぎについて「調子を取り戻してきた。ここから徐々に戻していって自己ベストを出せるようにしたい」と振り返りしました。
そのうえでパリパラリンピックに向けては「自分の能力を十分に発揮して金メダルを獲得したい」と連覇に向けて意気込みを示しました。
また、木下あいら選手は好タイムをマークした400メートル個人メドレーについて「狙っていたタイムを出せたのでよかった。レース内容はしんどすぎて覚えていない」と笑顔で振り返りました。
パラリンピックでメダル獲得の期待がかかる得意の200メートル個人メドレーについては「半分の距離なので頑張れそう。パリ大会で全力を出せるように練習していきたい」と話していました。