東京, 2月17日, /AJMEDIA/
ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄死してから16日で1年となり、同氏の埋葬されたモスクワの墓地を遺族や支持者が訪れた。人権団体「OVDインフォ」によると、当局は国内各地で政治犯追悼碑に献花した人ら少なくとも26人を拘束。プーチン政権が今も神経をとがらせている実態が浮き彫りになった。
独立系メディアによると、母リュドミラさんは「いつか真実が勝つと信じている。世界は(殺害の)黒幕を知っているが、実行役も明らかにしてほしい」と発言。プーチン大統領が命令したという認識を示した上で、事件の全容解明を求める立場を強調した。
モスクワの墓地にはナワリヌイ氏を追悼する数百人の行列ができ、トレーシー駐ロシア米大使ら西側諸国の外交団トップも姿を見せた。
一方、在外の支持者は16日、世界各地で追悼集会を開催。ドイツ・ベルリンの教会では妻ユリアさんがあいさつし、今年からナワリヌイ氏の名前を冠した賞を創設し、遺志を継ぐ若い政治家らをたたえると明らかにした。同氏の誕生日に当たる毎年6月4日に授与する予定という。