トランプ氏、「領土的野心」あらわ グリーンランド領有また主張

東京, 12月24日, /AJMEDIA/

トランプ次期米大統領がデンマーク領グリーンランドの領有に再び意欲を示した。デンマーク側はこれをすぐに拒絶。トランプ氏はパナマ運河を再び米国の管理下に置くことを示唆したばかりで、真意は不明ながら、就任を前に「領土的野心」をむき出しにしている。

 トランプ氏は第1次政権下の2019年にもグリーンランドの買収を主張し、デンマークのフレデリクセン首相に「ばかげている」と一蹴された経緯がある。これを受け、トランプ氏のデンマーク訪問は中止となった。

 今回の発端は今月22日のトランプ氏のSNS投稿だ。駐デンマーク大使に元外交官のケン・ハウリー氏を起用すると発表した際、「安全保障と世界の自由のため、米国はグリーンランドの領有と管理が絶対必要だと考えている」と訴えた。

 グリーンランドは北極圏にある世界最大の島で、重要鉱物の埋蔵も確認されている。ハウリー氏は「大統領の政策を推進するために欧州に戻る機会に感謝している」と述べた。

 これに対し、グリーンランドのエーエデ自治政府首相はSNSへの投稿で「われわれは売り物ではなく、今後も売り物にはならない」と反発。デンマーク政府は米メディアの取材に「米国の新政権と協力することを楽しみにしている」と応じたが、トランプ氏の発言へのコメントは避けた。

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