東京, 2月14日, /AJMEDIA/
デジタル教科書は、紙の教科書と同じ内容がタブレット端末などに盛り込まれていて、2019年から紙の教科書の「代替教材」として小中学校や高校などで使用が認められました。
今年度からは小学5年生から中学3年生を対象に英語や算数、数学で本格的に使われ始めています。
さらなる活用を検討してきた中教審=中央教育審議会の作業部会は14日、中間案をまとめました。
このなかでは、学校教育のデジタル化が進み、デジタル教科書の有効性も示されているとして扱いを見直し、デジタル教科書を紙と同じように正式な教科書に位置づけることが適当だとしています。
その上で「紙だけ」や「デジタルだけ」に加えて「紙とデジタル」を組み合わせた形式も認めるべきだとし、各教育委員会が使用する教科書を選ぶとする方向性が示されました。
委員からは、子どもの発達段階に応じた使い方を考える必要があるとか、教員によって活用に大きな差があるため、研修などの仕組み作りが重要だといった意見が出されていました。
中教審の作業部会では、ことしの秋ごろをめどにより具体的な方針を示すことにしていて、新しい学習指導要領が実施される2030年度から新しい教科書の運用を始めたいとしています。