東京, 3月30日, /AJMEDIA/
3月中旬に開催されたNVIDIAのAIカンファレンス「GTC 2025」では、筆者が初めて目にした「NEO Gamma」や、さらなる進化を遂げた「Digit」など、さまざまなロボットが会場を彩った。また、ロボティクス業界のリーダーによる講演も多数行われた。米CNETでは、Boston DynamicsやAgility Robotics、1X、Disneyなど、ロボティクス業界をけん引する企業のリーダーに取材し、各社が現在取り組んでいる課題や未来への夢、そしてその夢を実現するための技術について話を聞いた。
1XのNEO Gamma
1Xが展示していたのは人型ロボット、NEO Gammaだ。家庭を再現した空間で、NEO Gammaはじょうろを手に持ち、来場者に向かってポーズをとり、床に掃除機をかけてみせた。
1Xの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のBernt Bornich氏によると、このデモはロボットによる自律動作と人間による制御を組み合わせた「mixed autonomy(混合自律)」を体現しているという。
NEO Gammaはまず人間が遠隔制御することで新しいタスクを覚える。このタスクを十分な確率でこなせるようになったら、その後は自分の失敗から学び、自律的に動きを改善することでタスクの成功率を高めていく。
「私たちが2025年に提供するのは“ロージー”そのものではなく、“ロージー”に至る旅だ」とBornich氏は説明する(ロージーはアニメ「宇宙家族ジェットソン」に登場するお手伝いロボット)。「これ(NEO Gamma)は、この旅に参加したい人のためのロボットだ」