タリバンの内部対立仲裁か パキスタン高官がアフガン入り

東京, 9月4日, /AJMEDIA/

【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンに強い影響力を持つパキスタン軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官が4日、代表団を率いてアフガンの首都カブールに入った。タリバンをめぐっては、新政権の閣僚人事の発表が間近とみられる一方、内部対立も伝えられており、ハミード氏が仲裁に当たるもようだ。

 ロイター通信などによると、タリバンは政治部門責任者のバラダル師が主導する新政権の発表を控えている。ただ、パキスタン政府筋によれば、ISIの強い影響下にあるバラダル師のトップ就任などにタリバン内の一部勢力が反発しているという。ハミード氏はカブール到着後、記者団に「アフガンと周辺地域の長期にわたる平和と安定を望んでいる」と述べた。
 ロイターによると、タリバンは3日、国内で唯一抵抗が続いていた北東部パンジシール州の「制圧」を宣言した。しかし、崩壊した民主政権で第1副大統領を務め、同州の抵抗勢力に合流していたサレー氏は制圧を否定。AFP通信によれば、タリバンと抵抗勢力の間で4日、新たな戦闘が起きたという。

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