東京, 7月18日, /AJMEDIA/
2日目で首位に立ったスミス。3日目は73に終わり、最終日に4打差を追う展開になったが諦めていなかった。「とにかく多くバーディーを取ることを目指す」。宣言通り、鮮やかな逆転劇を演じた。
バックナインで猛チャージをかけた。パットは終始安定。10番から圧巻の5連続バーディーを奪い、一つ後ろの最終組だった地元英国のマキロイを上回った。「3連続バーディーを取った後、本当に勝てるのではないかと思い始めた」
最終18番(パー4)。同組のヤング(米国)が先にイーグルパットを決め、その時点で並ばれた。スミスは冷静にバーディーで締めくくり、通算20アンダーでメジャー初制覇。今大会にも出場したウッズ(米国)が2000年にマークしたセントアンドルーズでの全英最多アンダーパー記録を1打更新した。
今年のマスターズで3位に入った28歳。ゴルフ発祥の地とされる「聖地」が舞台の第150回記念大会を制し、「夢だった。キャリアの中でもハイライトになるだろう」。銀色に輝く優勝トロフィーのクラレットジャグを受け取り、大歓声を浴びると感極まって言葉を詰まらせた。