東京, 11月22日, /AJMEDIA/
インサイダー取引の罪で有罪が確定した、大手ゲーム会社の元社員の知人が、同じ未公開情報をもとに株を不正に買い付けていたとして、証券取引等監視委員会は490万円余りの課徴金を命じるよう、金融庁に勧告しました。
勧告の対象になったのは、神奈川県の30代の会社員です。
証券取引等監視委員会によりますと、この会社員は、大手ゲーム会社スクウェア・エニックスと共同で「ファイナルファンタジー」の関連作品の開発を進めているという未公開の内部情報をもとに、名古屋市のIT関連会社の株を買い付けていました。
同じ情報をもとにインサイダー取引をしたとして、東京地検特捜部に逮捕・起訴され有罪が確定した、スクウェア・エニックスの元社員から情報を得て、1100万円余りで株を買い付け、情報が公表されたあと2回に分けて売却して、およそ280万円の利益を得ていたということです。
証券取引等監視委員会は、金融商品取引法で禁じられているインサイダー取引にあたるとして、490万円余りの課徴金を命じるよう、金融庁に勧告しました。
監視委員会は、この会社員の認否を明らかにしていません。