東京, 11月10日, /AJMEDIA/
パレスチナのガザ地区で人道状況が極度に悪化するなか、関係各国や国連機関が緊急会合を開き、必要な人道支援物資の搬入やけが人の搬送について対策を協議しています。
この緊急会合は、フランスの呼びかけでパリで開かれ、パレスチナ暫定自治政府や中東やヨーロッパ各国、アメリカや日本など、50余りの国と地域に加えて国連機関、それにNGO団体が参加しています。
冒頭、マクロン大統領が「ガザ地区の民間人は保護されなければならず、そこに交渉の余地はない。すべての関係者の善意を調整し状況の改善に取り組みたい」と述べました。
ガザ地区では、住民が必要とする人道支援物資の搬入や、けが人のガザ地区の外への搬送が遅れ人道状況は極度に悪化しています。
このため緊急会合では各国に財政支援を求めるほか、ガザ地区が面する地中海の海上航路を使って人道支援物資を届けたり、けが人を搬送したりできないか、議論が交わされる見通しです。
一方で、この緊急会合にはイスラエルは参加しておらず、このため、実効性のある対策が見いだせるかどうかは不透明な状況です。