東京, 02月20 /AJMEDIA/
ロシアによる軍事侵攻で大量のがれきの処理が課題となるウクライナ政府の担当者などが、13年前の東日本大震災からがれきの処理方法を学ぼうと、19日、宮城県東松島市を訪れました。
東松島市を訪れたのは、JICA=国際協力機構がウクライナの復興支援のために日本に招いたウクライナ政府や自治体の担当者10人で、19日は市役所で渥美巖市長と面会しました。
渥美市長は「ウクライナの状況は津波で被災した状況と似ていると感じた。本市のがれき処理やまちづくりの復興事例がウクライナの戦後復興に役立てられれば幸いだ」とあいさつしました。
このあと担当者が
▽東松島市内で出たがれきの量が市の一般廃棄物の110年分に相当するおよそ109万トンに上ったことや
▽その処理を被災者にも手伝ってもらい19の品目に分別し、がれき全体の97%をリサイクルできたことなどを説明していました。
また、被災者の雇用も生み出し、処理費用の軽減にもつながったとして、この処理方法がその後「東松島方式」と呼ばれ、ほかの地域の災害現場でも採用されていることなどを紹介していました。
ウクライナ政府の担当者は「ウクライナでは多くの都市が破壊されている。今までよりもっとよい都市になるようきょうの視察を復旧復興に役立てたい」と話していました。