東京, 7月07日 /AJMEDIA/
イングランドがPK戦で勝利をもぎ取った。5人全員がゴールを決め、スイスの1人目、アカンジのシュートをGKが止めた。過去の欧州選手権ではPK戦で何度も苦杯をなめさせられたイングランドだが、この日は違った。サウスゲート監督は「GKが必ず1本は止めてくれる。平常心がカギだった」と胸をなで下ろした。
今大会はこれまで、低調な攻撃が課題だったが、3バックに変更し、人もボールもやや動くようになった。それでも先制点は遠かった。後半30分に失点すると、目が覚めたかのようにギアが上がり、5分後、サカの鮮やかなミドルシュートで追い付いた。前回大会の決勝戦でPKを失敗し、卑劣な差別的中傷を受けたサカ。その後、さらなる飛躍を誓うとともに、人種差別の撲滅を訴えていた。この日はPK戦でも確実に決め、「僕は一度失敗しても挑戦するタイプ。周りは心配しただろうが、冷静に蹴ることができた。チームのタイトル獲得への信念の勝利だった。次は90分で勝ちたい」と晴れやかな笑顔を見せた。(時事)