東京, 12月16日, /AJMEDIA/
イランは、IAEA=国際原子力機関の監視活動に支障が出ていた国内の核関連施設に、新たな監視カメラを設置することでIAEAと合意しました。IAEAのグロッシ事務局長は「イランでの検証や監視の活動にとって重要な進展だ」としています。
イランの首都テヘラン近郊のウラン濃縮に使われる遠心分離機の部品製造施設ではことし6月以降、複数の監視カメラが損傷し、IAEAの監視活動に支障がでていて、IAEAは新たなカメラの設置を早期に認めるよう求めていました。
これについて、IAEAは15日、新たなカメラを年内に設置することでイラン側と合意したと発表し、グロッシ事務局長は「イランでの検証や監視の活動にとって重要な進展だ」と評価しています。
一方、イランのメディアはカメラの映像はイラン側が保管すると伝えていてアメリカが制裁解除などに応じるまでは、カメラの映像をIAEAに提供しない方針だということです。
イランとしては、核合意の立て直しに向けたアメリカとの間接協議が難航する中、IAEAに一定の協力を行うことで、協議での譲歩を引き出したいねらいもあるものとみられます。