東京, 12月26日, /AJMEDIA/
イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ地区北部に展開する部隊を視察し、兵士たちを前にイスラム組織ハマスを壊滅させるまで軍事作戦を継続する考えを改めて強調しました。一方、中部の病院を訪問したWHO=世界保健機関の担当者は子どもの救命措置について「死の苦痛を和らげる鎮静措置しかできない状況だった」と述べていて、ガザ地区での人道状況は悪化の一途をたどっています。
イスラエルのネタニヤフ首相は25日、ガザ地区北部に展開する部隊を視察しました。
ネタニヤフ首相は兵士たちを前に「誰が停止について話そうとわれわれは止まらない。戦争は最後まで続くだろう」と述べ、ハマスを壊滅させるまで軍事作戦を継続する考えを改めて強調しました。
ガザ地区では激しい戦闘が続いていて、ガザ地区の保健当局は25日、過去24時間に250人が死亡したと発表しました。
こうした中、WHOのテドロス事務局長は、70人が死亡したとされるガザ地区中部の難民キャンプへの24日の空爆で、多数の負傷者が運び込まれた病院をWHOの担当者が訪問した動画をSNSに投稿しました。
担当者は「9歳の男の子の救命措置に立ち会ったが、死の苦痛を和らげる鎮静措置しかできない状況だった。空爆や戦闘、そして不十分な医療体制によってこうした子どもたちの死を毎日、目撃している。全く受け入れがたい状況だ」と訴えています。
またテドロス事務局長は、「激化する戦闘によってガザ地区で開いている数少ない病院に耐え難いほどの負担がかかっていることを非常に懸念している」とコメントし、即時の停戦を呼びかけています。