東京, 02月27日 /AJMEDIA/
イスラム組織ハマスとの戦闘休止と人質解放をめぐる交渉をめぐってイスラエルの交渉団が追加の協議を行うため仲介国のカタールに到着したとイスラエルのメディアが伝えました。ハマスが求める完全な停戦をイスラエル側はあくまでも拒む姿勢を示していて、ハマス側の対応が注目されます。
イスラエルとハマスの戦闘休止と人質解放をめぐる交渉は、23日からフランスのパリでイスラエルとアメリカ、それにカタールなどの仲介国が協議を行い、イスラエル側はおよそ40人の人質の解放を条件に6週間、戦闘を休止する案に同意したと報じられています。
さらに追加の協議がカタールで行われることになり、イスラエルの有力メディア、ハーレツはイスラエルの代表団が26日、カタールに到着したと伝えました。
イスラエルとしては、解放される人質を具体的に決めたい考えですが、協議をめぐってこれまでのところハマス側の動向は伝えられていません。
ネタニヤフ首相は、ハマスが求める完全な停戦をあくまでも拒む姿勢を示していて、双方の隔たりは依然として大きいと見られ、交渉が進展するのか、不透明な情勢です。
一方、パレスチナ暫定自治政府ではシュタイエ首相が26日「ガザ地区の新たな現実を踏まえた政治的取り決めが必要だ」として内閣総辞職を表明しました。
アメリカなどはガザ地区での戦闘終結後、改革を経たパレスチナ暫定自治政府がガザ地区を統治するべきだとの考えを示していて、今回の内閣総辞職はその改革に向けた動きとみられています。