大使 北京で拘束の日本人男性と面会 中国“条約に基づき手配”

東京, 11月30日, /AJMEDIA/

中国に駐在する日本の大使が、北京で拘束された大手製薬会社の日本人社員と28日、初めて面会したことについて、中国外務省の報道官は「関連する国際条約などに基づいて手配した」と述べる一方、この社員については「スパイ活動に関わった疑いがある」などと従来の主張を繰り返しました。

大手製薬会社、アステラス製薬の50代の日本人男性社員は、ことし3月、中国の首都・北京でスパイ行為に関わったとして国家安全当局に拘束されたあと先月正式に逮捕されていて、28日、現地に駐在する垂秀夫大使が初めて男性と面会しました。

これについて中国外務省の汪文斌報道官は29日の記者会見で「中国側は、関連する国際条約などに基づいて面会を手配した」と述べました。

一方で男性社員については「スパイ活動に関わった疑いがあり、中国の関係部門が刑事的な強制措置をとっている。中国は法治国家であり、法に基づいて処理し、当事者の合法的な権益を保護する」と述べ、従来の主張を繰り返しました。

中国で拘束されている日本人の問題をめぐっては、先にアメリカで行われた日中首脳会談で、岸田総理大臣が習近平国家主席に早期解放を求めており、松野官房長官は28日午前の記者会見で今後も中国側に働きかけを続ける考えを示しています。

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