東京, 10月28日, /AJMEDIA/
南カフカス地方の旧ソ連構成国、アルメニアのパシニャン首相とアゼルバイジャンのアサドフ首相は、ジョージア(グルジア)の首都トビリシ近郊で会談した。仲介役を務めたジョージア政府の発表としてタス通信が27日伝えた。協議内容は明らかにされていないが、アルメニアとアゼルバイジャンの将来的な平和条約締結問題などが議題になった可能性がある。
両国の首脳級会談は、アゼルバイジャンが9月に「カラバフ」に対する軍事作戦を行い、自治州の主要部を実効支配してきたアルメニア系組織を降伏に追い込んで以来、初めてとみられる。
軍事作戦の結果、アゼルバイジャンが自治州の統治権を回復することが確定的となり、迫害を恐れた自治州のアルメニア系住民12万人のうち大半がアルメニアなどに避難した。
パシニャン氏は従来、自治州を巡る紛争を解決した後、アゼルバイジャンと平和条約を結ぶ意向を示してきた。ただ、今月末にベルギー・ブリュッセルで予定されていたパシニャン氏とアゼルバイジャンのアリエフ大統領の首脳会談は中止されたと伝えられており、情勢はなお流動的だ。