東京, 9月9日 /AJMEDIA/
政府は9日、アニメや音楽、ゲームなどのコンテンツ産業を支援するため、司令塔組織となる「コンテンツ産業官民協議会」を設置し、初会合を首相官邸で開いた。クリエーター(作り手)の発掘や育成、海外展開の支援策を今後検討するほか、現場の長時間労働の是正など安心して働ける環境整備についても議論を進める。
官民協議会は、「万引き家族」などで知られる映画監督の是枝裕和氏や俳優の大沢たかお氏のほか、コンテンツ産業や関係省庁の関係者らで構成。出席者からはクリエーターの人材不足が深刻だとして、国に育成に対する支援を求める声が多く上がった。
出席した岸田文雄首相は「コンテンツ産業は鉄鋼や半導体に匹敵する輸出規模がある」と強調し、支援体制を強化する考えを示した。会議後に取材に応じた大沢氏は「世界基準に合わせて労働環境や条件を整えていくことが大切だ」と述べた。