東京, 11月30日, /AJMEDIA/
銀行業界では最多となる820にのぼる店舗をもつ「りそなグループ」。その司令塔となる持ち株会社、りそなホールディングスの南昌宏社長は時代の変化や技術の進化に合わせて店舗網を再構築する局面にあるとして店舗の機能や配置を見直す考えを示しました。
りそなホールディングスの南社長は、28日、NHKのインタビューに応じました。
りそなはグループの4つの銀行の店舗がことし3月末の時点で820と、銀行業界で最多ですが、大手銀行の間ではネットバンキングの普及などを背景に店舗の数を減らしたり小型化を進めたりする動きが相次いでいます。
これについて南社長は「地域に営業店がある意味を時代の変化やテクノロジーの進化に合わせる形で再定義、再構築していくステージに来ている」と述べました。
その上で「例えば大阪ではりそな銀行と関西みらい銀行の2つがあって店舗数が多くなっているので、グループの中での最適化は必要だ。店舗の数を維持することを目的化するのではなく、リアルとデジタルを融合し、地域の中で提供できる価値を向上させていく」と述べ、顧客との接点を強化するためそのニーズに合わせて店舗の機能や配置を見直す考えを示しました。
一方、南社長は地方銀行との連携について「デジタルプラットフォームやシステムを軸にした連携のあり方もあるし、資本を活用した戦略的なつながりという形もあるが、ウィンウィンの状況でないと先に進まない。コミュニケーションをとりながら進めていく話だ」と述べました。