東京, 01月06日, /AJMEDIA/
イスラエル軍は5日もガザ地区への地上作戦と空爆を続け、ガザ地区の保健当局は過去24時間で162人が死亡したとしています。一方で、イスラエル軍は隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃も強めていて、地域の緊張がさらに高まることが懸念されます。
イスラエル軍 隣国レバノンへの空爆も
イスラエル軍は隣国レバノンへの攻撃も繰り返していて、2日に首都ベイルートに滞在していたハマスの政治部門の幹部などあわせて7人を殺害したほか、5日には南部に拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事拠点などに対して空爆を行ったとしています。
一方、ヒズボラの最高指導者、ナスララ師は5日、テレビ演説し「ベイルートで起きたハマス幹部の殺害に対して必ず報復する。いつ行われるかの問題だけだ」などと述べて、イスラエルを強くけん制しました。
こうしたなかIOM=国際移住機関は、レバノン南部では今月2日の時点で、およそ7万6000人が住まいを追われたとしています。イスラエル軍がガザ地区に加え、隣国レバノンへの攻撃も強めていることで、地域の緊張がさらに高まることや人道状況の悪化が懸念されます。
ガザ地区への病院攻撃続く 生後5日の赤ちゃんも犠牲に
ガザ地区にイスラエル軍が激しい攻撃を続ける中、南部ハンユニスでは、パレスチナ赤新月社が運営し、多くの避難者が身を寄せるアマル病院やその周辺が攻撃を受け死傷者が出ています。
パレスチナ赤新月社は4日、アマル病院が入る複合施設を目標とする攻撃が3日間続き、生後5日の赤ちゃんを含む7人の避難者が死亡したほか、11人がけがをしたと発表しています。さらに5日には「アマル病院近くでの砲撃が再開され、イスラエル軍の無人機からの攻撃が続いている」と明らかにしています。
こうした中、IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟は、5日「ハンユニスにあるアマル病院とパレスチナ赤新月社の本部への継続的な攻撃にがく然としている」と攻撃を非難しました。その上で「継続的な攻撃や燃料や物資の深刻な不足で、病院は限界に達している。いかなる紛争や危機でも医療へのアクセスは生死に関わる問題だ」としてすべての当事者に対し、民間人や医療従事者、それに医療施設の保護を求めています。