「脚本家黒澤明」展 未発表のテレビドラマの脚本なども 東京

東京, 8月3日, /AJMEDIA/

日本映画の巨匠、黒澤明監督の脚本家としての魅力に注目した展示会が、2日から東京で始まり、未発表のテレビドラマの脚本など、新たに見つかった資料が展示されています。

「脚本家黒澤明」と題された、この展示会は、映画の保存や研究などを行う「国立映画アーカイブ」が、2日から開いているもので、脚本の生原稿やアイデアを記したメモなど、およそ150点が展示されています。

このうち「ガラスの靴」という仮のタイトルがつけられたテレビドラマの脚本は、黒澤監督が1971年に執筆したとされる作品で、今回、初めて見つかりました。

結婚をひかえた娘の元に、刑務所にいるはずの父親からガラスの靴が届くことから始まる物語で、実際に制作はされませんでしたが、テレビドラマに挑戦しようとしていた黒澤監督の意欲が分かる資料です。
また、黒澤明監督が途中で降板した日米合作の映画「トラ・トラ・トラ!」で、アメリカ側の脚本に対して黒澤監督が不満を記したメモも、初めて展示されています。
国立映画アーカイブの岡田秀則主任研究員は「黒澤監督の映画は、脚本の段階で登場人物を煮詰めていくことが非常に大事にされていた。資料からは、海外文学から影響を受けていたことが読み取れる」と話していました。

この展示会は、11月27日まで国立映画アーカイブで開かれています。

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