東京, 8月9日 /AJMEDIA/
準決勝で桜井の前に立ちはだかったのは、リオデジャネイロ五輪53キロ級金メダリストのマルーリス。吉田沙保里の4連覇を阻止した難敵だ。「昔は憧れで、すごい選手だと思っていた。チャレンジャーという気持ちで挑んだ」。その相手から鮮やかな逆転勝ちを収めた。
いきなりポイントを奪われたが、慌てない。「自分の方が体力がある。取り返してテクニカル(スペリオリティー)で勝つくらいの気持ちだった」。第1ピリオドの終盤で逆転すると、桜井のペースに。最後は相手の足首を固め、体を回転させて決着をつけた。これまで何度も対戦している相手だが、五輪の舞台で勝てたことで「自信につながる」と充実の表情を浮かべた。
悲願まであと一つ。決勝でぶつかるニキタは、今の階級で連覇を遂げた昨年の世界選手権決勝で戦った相手だ。「最後は絶対に気持ちで負けず、絶対に勝つ」。闘志をみなぎらせ、再現を狙う。