東京, 7月12日 /AJMEDIA/
NTT東日本とNTT西日本が、店舗や企業の電話番号を職業・サービスごとに掲載した電話帳「タウンページ」の発行を終了する方針であることが11日、分かった。スマートフォンなどの普及で手軽に連絡先を調べられるようになり、利用者が減少。採算を考慮し、発行継続は難しいと判断した。
タウンページは1890年に初めて発行された電話帳「電話加入者人名表」からの流れを引き継ぎ、1983年に誕生した。発行部数は2005年度に全国で約6300万部に達したが、23年度には約2662万部に落ち込み、広告収入にも影響が出ていたもようだ。
個人や企業の電話番号を五十音順に掲載した電話帳「ハローページ」は23年2月の最終版発行をもって廃止した。紙の電話帳は誕生から130年余りで役割を終える。
タウンページは地域別に発行され、固定電話回線を契約している家庭などに配布されている。利用者の間では黄色い表紙の分厚い冊子のイメージが定着していた。