東京, 3月10日, /AJMEDIA/
東日本大震災のあと震災復興支援ソング「花は咲く」を英語で歌ったボーカルグループ「イル・ディーヴォ」が、震災から11年がたつのを前にNHKのインタビューに応じました。
去年、新型コロナでメンバーの1人を亡くした経験と震災で身近な人を失った人の心情を重ね、残された人が生きる希望を見いだせるような歌を届けていきたいと語りました。
「イル・ディーヴォ」は、震災復興支援ソングの「花は咲く」を英語で歌った多国籍ボーカルグループで、震災から11年がたつのを前にNHKのインタビューに応じました。
この中でメンバーは、去年12月、グループのリーダー的な存在だったカルロス・マリンさんが新型コロナウイルスに感染して53歳で亡くなったことについて語りました。
アメリカ出身のデイヴィッド・ミラーさんは「あまりのショックと悲しみでどうしたらいいかわからなかった。震災後、日本の人たちが苦しい中でも希望を見いだし困難から立ち直ってきた姿を思い起こして、勇気をもらった」として、日本の人たちの復興の姿が活動を続ける原動力になっていると話しました。
そして、東日本大震災で身近な人を亡くした人たちにとっては11年たっても悲しみは消えないだろうと心情を察しながらも、「失ってはじめて、その大切さに気づくのかもしれない。大切な仲間を失った私たちだからこそ、込められる感情を歌を通じて伝えたい」と語りました。
また、スイス出身のウルス・ブーラーさんは、人それぞれ悲しみとの向き合い方は違うとした上で「震災もパンデミックも多くの命を奪ったが、どんなにつらくても今あるものに感謝し、命あるかぎり生き続けなくてはいけない。どんなに長く暗いトンネルでもその先に光を見いだすことが大切だ」として、聴いた人が生きる希望を見いだせるような歌を届けたいと語りました。