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EVが極寒の北欧で普及し、日本では普及していない背景–パナソニック担当者の見立ては

東京, 6月8日, /AJMEDIA/

 パナソニック・エレクトリックワークス(パナソニックEW)は5月26日、大阪市でメディア向け説明会を開き、EV/PHEV向け普通充電器「ELSEEV hekia S Mode3」のモデルチェンジについて説明した。最大の変化は、コネクタホルダを本体から分離したセパレート構造の採用で、これにより車両の充電口に合わせた柔軟な設置が可能となり、ケーブルの取り回しやすさも向上した。

 一方、足元を見ると、日本ではEVの普及が進んでいない。パナソニックはEV用充電器市場で国内トップシェアを誇り、EVの普及は今後も拡大するとの見立てだが、2024年の国内EV販売台数は前年割れとなっている。米国の10%増など、諸外国と比べても極端に振るわない数字だ。

 この背景については、質疑応答で記者から「なぜ日本ではEVの普及が進まないのか」との問いが投げ掛けられた。その背景について、パナソニックEWの蓄電池・EV企画課で課長を務める田中政行氏は次のような見立てを示した。

なぜ日本でEVは普及しないのか
ーーなぜ日本ではEVの普及率が低いのでしょうか

田中氏:「(日本よりも比較的EVが普及している)ヨーロッパの中でも一部の国では、冬場に冷却水が凍ってしまうため、各駐車区画に電源が通っていて、そこからヒーターをつけられるようなインフラが整っています。そういった地域では、EVへの転換が非常に早く進みました。中には、EV普及率87%という国(ノルウェー)もあります」

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