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15日から共通テスト 大学入試シーズン幕開け―コロナ感染拡大、対策急ぐ

東京, 1月14日, /AJMEDIA/

 大学入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが15、16日に全国677の試験場で実施される。共通テストは大学入試センター試験の後継で、今年が2回目。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急拡大する中、文部科学省は受験生の不安解消に躍起となっている。
国公立大、2次試験で合否判定を 共通テスト受験できぬ場合―文科省

 大学入試センターによると、志願者は昨年から微減の53万367人。このうち現役生は約45万人で、現役生のうち共通テスト志願者の割合は過去最高の45.1%となった。共通テストは国公立大の1次試験に当たるほか、多くの私立大が利用しており、参加大学は計864校に上る。
 コロナ感染者のほか、発熱やせきなど体調不良の場合は、29、30日に実施される追試験を申請できる。原則として医師の診断書が必要だが、医療体制の逼迫(ひっぱく)などで診断書を提出できない場合は、自己申告でも可能。追試験場は全ての都道府県に設けられる。
 コロナ感染者の濃厚接触者は、PCR検査が陰性▽受験当日に無症状▽公共交通機関を利用しない―との条件を全て満たせば、別室受験できる。タクシーで受験会場に向かうことは条件付きで認め、予約できなかった受験生は、文科省の相談窓口でタクシー会社を紹介してもらえる。
 文科省は、コロナ感染で共通テストの本試験も追試験も受けられなかった場合、国公立大の2次試験など個別入試のみで合否判定するよう、各大学に通知した。個別入試も受験できない場合は再追試を実施するよう求め、受験機会を最大限保障する方針。ただ、入試直前の選考方法の見直し要請に対し、大学側がどこまで対応できるかは不透明だ。

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