Site icon AJMEDIA 日本語

自民 政治資金問題 “訂正内容の説明 再発防止を” 茂木幹事長

東京, 11月22日, /AJMEDIA/

自民党の派閥の政治資金をめぐる問題について、茂木幹事長は岸田総理大臣からの指示を受け、それぞれの派閥に対し、政治資金収支報告書の訂正内容を早急に説明し、再発防止に努めるよう求めました。

自民党の5つの派閥の政治資金をめぐる問題について、岸田総理大臣は衆議院予算委員会で、各派閥の政治団体が行った政治資金収支報告書の訂正内容などについて、できるだけ速やかに適切な説明を行うよう茂木幹事長に指示したことを明らかにしました。

このあと、茂木氏は記者団に対し「それぞれの派閥の責任者と連絡を取り、具体的な訂正内容を説明し、今後このような問題が起こらないよう適切に対応してほしいと要請した。説明は早急に行ってほしいとお願いしている」と述べました。

また、みずからが会長を務める茂木派については、2021年までの3年間に合わせて17件のパーティー券収入をめぐる記載漏れがあり、すでに収支報告書の訂正を終えたと説明しました。

そして、20万円を超えない範囲で複数の議員からパーティー券を購入するケースを団体側が把握しきれなかったことが原因だとしたうえで「同様のミスが出ないようシステムを導入した。二重のチェックも行いたい」と述べました。

高木国対委員長「訂正の確認はできた」
自民党安倍派の事務総長を務める高木国会対策委員長は記者団に対し「政治資金収支報告書を訂正したという確認はできた。重く受け止めなければならない」と述べました。

一方、訂正内容などについては「誰がどういう形で説明するのかも含めて、そういったことはまだこれからだ」と述べました。

塩谷元文科相「記載漏れ訂正と聞いている」
自民党安倍派の座長を務める塩谷元文部科学大臣は記者団に対し「政治資金収支報告書に記載漏れがあり、派閥事務局が訂正したと聞いている。今後は議員ごとに分けて、どこから振り込まれたかを把握できるようにする」と述べました。

一方、訂正した件数や金額は事務局から報告を受けていないとして、改めて確認する考えを示しました。

立民 岡田幹事長「総理大臣としての軽重問われる」
立憲民主党の岡田幹事長は記者団に対し「岸田総理大臣が、茂木幹事長に対し、各派閥の政治団体の政治資金収支報告書の訂正内容について説明するよう指示したということなので、速やかにきちんとした説明がなされなければ、総理大臣としての軽重が問われる」と述べました。

そのうえで、予算委員会での岸田総理大臣の答弁について「決まった答弁を繰り返しているだけで、やり取りが成立しているとは思えない。難しいことを聞いているわけではないので、もう少し議論がかみ合ってもいいのではないか」と苦言を呈しました。

共産 穀田国対委員長「政治資金パーティー禁止を」
共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で「岸田総理大臣は『速やかに適切な説明を行うよう指示した』と言っているが、予算委員会でこの問題について審議できるよう報告することが筋だ。派閥の幹部を務める閣僚が『閣僚として発言できない』という答弁も許されない。闇の献金があるのではないかという疑惑は深まり、政治資金パーティーを禁止する必要性が国民にも明らかになった」と述べました。

国民 玉木代表「説明責任を果たすことが必要」
国民民主党の玉木代表は記者団に対し「派閥は自民党政治の象徴であり、きちんと対応しないと、自民党の支持率にも影響してくる。政治資金収支報告書への記載がなかった金額が多く、複数年度にわたっていて、単なる事務的なミスとは思えない。説明責任を果たすことが必要だ」と述べました。

Exit mobile version