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約4億年前の地層から発掘 “謎の生物”の化石は両生類の祖先か

東京, 7月16日, /AJMEDIA/

イギリス北部のおよそ4億年前の地層から発掘され、謎の生物として議論されてきた化石を詳しく調べたところ、両生類の祖先の仲間である可能性が高いことが分かったとの研究グループが発表し、論争に決着をつける成果だとしています。

イギリスの北部にあるおよそ3億9000万年前の地層からは、背骨が発達した全長5センチほどの細長い生物の化石が大量に発掘されていて、長い尾びれがあるもののどのような生物なのか議論が続いていました。

理化学研究所の平沢達矢客員研究員などの研究グループは、岩石の中に埋まったままでも分析できる「SPring-8」という大型の研究施設を使って、骨格の立体的なデータを取得することに成功しました。

その結果、頭部の骨の構造や形状に魚と両生類の両方の特徴があることが分かり、研究グループはこの生物が両生類の祖先の仲間であった可能性が高いとしています。

平沢客員研究員は「長く謎だった化石の正体についての論争に決着をつける成果だ。ヒトにつながっていく、陸上の脊椎動物がどのように進化したのか知る手がかりになる」と話しています。

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