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福島第一原発 2回目の核燃料デブリ試験的取り出し完了 分析へ

東京, 4月24日, /AJMEDIA/

東京電力は23日、福島第一原子力発電所で2回目となる核燃料デブリの試験的な取り出しを完了したと発表しました。本格的な取り出しに向けて、今後の分析で工法の検討に生かせる新たなデータが得られるか注目されます。

政府と東京電力は、事故を起こした福島第一原発の廃炉について、事故から40年となる2051年までに完了させる工程表を示していて、溶け落ちた核燃料デブリの取り出しは最大の難関とされています。

東京電力は23日、2号機で、重さ数グラムとみられるデブリを回収し、2回目となる試験的な取り出しを完了したと発表しました。

今後、茨城県にある研究施設に運び、性質や状態について詳しく分析する予定です。

今回採取したデブリの放射線量は、簡易的な測定で1回目の2分の1程度だったということで、今後の分析で新たなデータが得られるか注目されます。

核燃料デブリの性質や状態は場所によって異なるとみられ、東京電力は、試験的な取り出しや格納容器内の内部調査などを続けながら、本格的な取り出しの工法を検討し、2030年代初めまでに着手する計画です。

ただ、次回以降の試験的な取り出しで使う大型のロボットアームは、2024年に動作試験の中でケーブルの断線が見つかるなどした影響で、いつから使えるかめどが立っていません。

東京電力は調整作業を進めたうえで、今年度中には使えるようにしたいとしています。

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