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皇居で文化勲章の親授式 ちばてつやさんら7人に

東京, 11月3日, /AJMEDIA/

文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、漫画家のちばてつやさんらに天皇陛下から文化勲章が贈られました。

今年度の文化勲章の受章者は
▼漫画家のちばてつやさん、本名・千葉徹弥さん(85)
▼東京大学名誉教授で商法学が専門の江頭憲治郎さん(78)
▼詩人の高橋睦郎さん(86)
▼日本画家の田渕俊夫さん(83)
▼チェロ奏者の堤剛さん(82)
▼横浜国立大学名誉教授で環境リスク管理学が専門の中西準子さん(86)
▼東京大学名誉教授で細胞分子生物学が専門の廣川信隆さん(78)
の7人です。

親授式は、皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した7人の受章者に橘の花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。

そして、受章者を代表して高橋さんが「私ども一同、それぞれ分野こそ違え、若いときに運命的に現在の仕事に出会い、今日まで続けてきました。今後、少しでも今日の栄誉に相応しくなるべく努力していかなければと決意しています」などとあいさつしました。

これに対して天皇陛下は、「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされてきたことをまことに喜ばしく思います」とお祝いのことばを述べられました。

式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影を行いました。

受章者7人の記者会見
文化勲章の親授式のあと、宮内庁で受章者7人の記者会見が行われました。

漫画家 ちばてつやさん「とてもありがたいし うれしい」
漫画家のちばてつやさんは、「こうやって陛下から勲章をいただくのが、私でいいのかなと思いましたが、先輩も後輩も新人も、漫画家みんなが喜んでくれて、とてもありがたいし、うれしいです。この勲章は手塚治虫先生が受けるべきだったと、今、ふと思いました。漫画がこうして文化の1つに加えられて、とても喜んでくれていると思います」と話していました。

東大名誉教授 江頭憲治郎さん「今後も微力を尽くしたい」
東京大学名誉教授で商法学が専門の江頭憲治郎さんは「天皇陛下からねぎらいと励ましのことばをいただいて、大変感激しました。今回は商法学全体が受章したと考えています。今後も老骨にむちうって、何とか専門の学問の発展に微力を尽くしていけたらいいと思っています」と話していました。

詩人 高橋睦郎さん「ふさわしいように努めていく」
詩人の高橋睦郎さんは「天皇陛下からおことばをいただいて、『ああ、もらったのだ』という実感がありました。正直なところ、本当に自分でよかったのかなという気持ちがありますが、これも運命なので甘受して、少しでもそれにふさわしいように努めていかなければならないと思っています」と話していました。

日本画家 田渕俊夫さん「勲章の重さに負けないよう頑張る」
日本画家の田渕俊夫さんは「これまでに受章した日本画家の先人たちと比べて、私でいいのかと、まず思いました。先人やこの勲章の重さに負けないように、これからも頑張っていきたいです」と話していました。

チェロ奏者 堤剛さん「今回の受章を改めての出発点にしたい」
チェロ奏者の堤剛さんは「本当に多くの皆様のおかげで文化勲章をいただけた。皆様のお助けがあったからこそ、ここまで来られた。今回の受章を、到達点ではなく、改めての出発点にしたいと思っています。本当にうれしく思っています」と話していました。

横浜国立大名誉教授 中西準子さん「うれしく思う」
横浜国立大学名誉教授の中西準子さんは「私の専門の環境リスク管理学は、とても理解してもらうのが難しいのですが、ここにきてこういう勲章をいただけて、やっと皆さんにわかっていただける時代が来たのかなと、うれしく思っています」と話していました。

東大名誉教授 廣川信隆さん「歴代の方々のおかげ 心から感謝」
東京大学名誉教授で細胞分子生物学が専門の廣川信隆さんは「私がここにいるのは、歴代の研究室の研究者や技術系、事務系の方々などのおかげです。長年支えてくれた妻と家族にも、心から感謝したいと思います」と話していました。

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