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犠牲者11人を追悼 明石歩道橋事故22年―兵庫

東京, 7月22日, /AJMEDIA/

兵庫県明石市の歩道橋で2001年7月、花火大会を訪れていた子どもら11人が亡くなった事故は21日、発生から22年を迎えた。現場の歩道橋では、遺族や市民らが慰霊碑に手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。
 事故が起きた午後8時45分ごろ、遺族4人が献花。市民合唱団のメンバー約10人が追悼曲を歌った。
 長女千晴さん=当時(9)=と長男大君=同(7)=を亡くした有馬正春さん(64)は「22年たっても、その時のことが鮮明に思い出されてつらい。今年もまたこの日がきたねという思い」と語った。その上で、「事故を風化させないことが再発防止につながる」と訴えた。
 4月に解散した「明石歩道橋犠牲者の会」の会長を務めた下村誠司さん(65)は、同日午前、市の新人職員研修を行った。次男智仁ちゃん=当時(2)=を亡くした下村さんの講話を聞いた交通安全課の中島勇風さん(23)は「改めて悲惨さを感じた。事故を自分のこととして心にとどめ、市民が安心して暮らせるまちづくりをしていきたい」と語った。
 下村さんは講話後、「事故から時間は止まったまま。守れなかった子どもに謝るしかない」と話した。16年から研修で講話を続けており、「他の人を守ることにつなげられればと活動してきた」と述べた。

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