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漫画のせりふ、無断掲載疑い 「ネタバレサイト」運営者書類送検へ―福岡県警

東京, 2月3日, /AJMEDIA/

 連載中の漫画のせりふを書き写し、ウェブサイト上に無断掲載したとして、福岡県警が著作権法違反容疑で、サイトを運営していた東京都内の法人と代表者の男を近く書類送検する方針を固めたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。
 漫画そのものを無断で公開する「海賊版サイト」ではなく、せりふを丸写ししたサイトが摘発されるのは珍しい。作品の内容や結末を無断で明かすサイトは「ネタバレサイト」と呼ばれ、多くは広告収益が目的とみられている。
 捜査関係者によると、この法人と代表者の男は、小学館の漫画アプリなどで連載されている「ケンガンオメガ」について、せりふやコマの一部を無断で複製し、サイト上で公開した疑いが持たれている。
 このサイトをめぐっては、同作品の作者が、せりふのほぼ全体を無断公開され著作権を侵害されたとして、サーバーの管理会社に発信者情報の開示を求め提訴。東京地裁は昨年3月、サイト側の著作権侵害を認め、開示を命じる判決を言い渡していた。
 作品を購入しなくても内容が分かるウェブ上でのネタバレ行為は、近年社会問題化している。昨年は、映画を無断編集して結末を明かす「ファスト映画」の投稿者3人が宮城県警に逮捕、起訴され、有罪判決を受けた。

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