Site icon AJMEDIA 日本語

気候対策に背、中国批判 物理的衝突は望まず―米大統領

東京, 11月03日, /AJMEDIA/

 【グラスゴー時事】バイデン米大統領は2日、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合が行われた英北部グラスゴーで記者会見し、中国は気候変動対策に背を向けたと批判した。習近平国家主席が同会合に欠席し、温室効果ガス排出量削減の目標などで十分な対応をしなかったとの認識を示し、「大きな過ち」と断じた。

 世界最大の温室ガス排出国の中国は、排出量を実質ゼロにする目標について、先進国が目指す「2050年」には応じていない。

 バイデン氏は、世界の指導者として新たな役割を主張する中国が、「最も重要な問題」に対処していないと指弾。中国の外交姿勢を疑問視した。その一方で、メタン排出量削減などでの米国の貢献を強調。「世界は、米国と米国の指導的役割に注目している」と述べ、中国に勝る国際的な指導力をアピールした。

 また、台湾情勢や中国の極超音速兵器実験などをめぐり米中間の緊張が高まる中、バイデン氏は「中国と物理的な衝突が必要だとは見込んでいない」と語った。「意図せず起きる衝突の方が、意図的な衝突よりもひどくなる」との見解を示し、年内に予定される習氏とのオンライン形式の会談で「(双方の意図を)誤解しないように確かめたい」と訴えた。会談の正式な日程は固まっていないという。

Exit mobile version