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日野自動車、排ガス・燃費データ改ざん 最大12万台、国はリコール指示

東京, 3月5日, /AJMEDIA/

 トヨタ自動車グループの商用車メーカー日野自動車は4日、エンジンの排出ガスと燃費に関する性能試験でデータを改ざんしていたと発表した。不正はトラック、バス用のエンジン3機種で発覚。エンジン性能に関する問題も判明し、出荷停止を決めた。不正は少なくとも2016年9月から行われ、問題のエンジンを搭載した車両は、17年の発売からの累計販売台数が約12万台に上る。国土交通省はリコール(回収・無償修理)を指示した。
 小木曽聡社長は4日、東京都内で記者会見し、不正について謝罪するとともに、「リコールなどの対応を急ぎ検討する」と表明した。日野自は、排ガス性能の耐久試験で規制値をクリアできない可能性がある部品を試験途中で交換したり、燃費測定で実際よりも数値をよく見せたりして国の認証基準を満たしたように装っていた。
 累計販売台数の内訳は、エンジン性能に別の問題が判明した分も含めた日野自ブランドの約11万5000台、トヨタの小型バス約3000台、いすゞ自動車の大型バス約1200台。出荷を停止する車両の年間販売台数は約2万2500台で、国内販売の4割弱に相当する。

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