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日本アカデミー賞 「ドライブ・マイ・カー」が最優秀作品賞に

東京, 3月12日, /AJMEDIA/

映画関係者が選ぶ今年度の日本アカデミー賞は、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が最優秀作品賞を受賞しました。
受賞者たちからは、東日本大震災やウクライナの状況に心を寄せるスピーチが相次ぎました。

第45回日本アカデミー賞は11日夜、東京で部門ごとの最優秀賞が発表され、このうち最優秀作品賞には、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が選ばれました。

この作品は、妻を亡くした、舞台俳優で演出家の男性が主人公で、男性の車を運転することになったドライバーの女性と出会いともに過ごすうちに、目を背けていた妻の秘密と向き合っていく物語です。

主人公を演じた西島秀俊さんは、最優秀主演男優賞も受賞し「今世界が混乱していて、きょうは東日本大震災から11年がたちました。そんな中で、人とのつながりや魂の再生の物語が賞をもらったことは大きな意味があると思っています」と語りました。

また、この映画で最優秀監督賞と最優秀脚本賞を受賞した濱口竜介監督は「震災後、津波の被害に遭われた人たちにインタビューするドキュメンタリー作品を作りました。その人たちが示してくれた力強く生きる姿を見て、そういう生命力を捉えていきたいと思ったことが、今監督をしている基盤になっています。ほんの少しでもよい社会にしていけるようにと言ったら大げさですが、皆さんと映画を作っていけたらうれしい」と語りました。

「ドライブ・マイ・カー」は、日本時間で今月28日に発表されるアメリカのアカデミー賞でも作品賞などにノミネートされていて、受賞の行方が注目されます。

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