Site icon AJMEDIA 日本語

日中有識者フォーラム 両国の外相がビデオメッセージ 北京

東京, 10月20日, /AJMEDIA/

日本と中国の有識者らが両国の課題を議論するフォーラムが北京で開かれ、上川外務大臣がビデオメッセージで、対話を継続する重要性を訴えたのに対し、中国の王毅外相は、東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出などをめぐる日本の対応をけん制しました。

このフォーラムは、日本の民間団体「言論NPO」などが、日中両国の有識者らを招いて毎年開いているもので、19日中国の首都・北京で開かれました。

会議では、両国の外相のビデオメッセージが紹介され、このうち上川外務大臣は「現在、両国が直面する課題や懸案は少なくない。このようなときこそ、率直な対話を重ねていくことが建設的かつ安定的な日中関係の構築につながる」と述べ、対話を継続する重要性を訴えました。

一方、中国の王毅外相は「現在、両国関係は複雑で厳しい状況に直面している」と述べたうえで、福島第一原子力発電所にたまる処理水の放出や台湾情勢などをめぐる日本の対応をけん制しました。

フォーラムには、岸田総理大臣も書面でメッセージを寄せ「今の世界は歴史的な転換点にあり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持、強化できるかの瀬戸際にたっている」と指摘したうえで「この地域の平和と繁栄に重要な責任を持つ中国との対話は極めて大事だ」と強調しました。

Exit mobile version