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放出影響「無視できる水準」 処理水巡りIAEA事務局長

東京, 7月05日, /AJMEDIA/

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は4日、東京都内の日本記者クラブで会見し、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含んだ処理水の海洋放出計画について「国際基準に適合するとの結論に至った。環境への影響は無視できる水準だ」と述べた。
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 グロッシ事務局長は会見で、同日公表した包括報告書について「2年以上の献身的な努力の結果だ」と強調。「報告書は十分に学術的、科学的なことに答えを出している。これが納得できる今のアプローチだと思う」との見解を示した。
 地元漁業者や近隣諸国などから反発の声が上がっていることについては、「懸念の声があることは承知している」とした上で、「私の職務は、いつでも誠実に対応し、疑問に答えることだ」と語った。また、「私たちは『大変結構な計画ですね、バイバイ』と言っているのではない。そこに居続けてレビューを継続する」と述べ、放出後も常設拠点を設けるなどして、正常な運用が行われているか検証を続ける考えを示した。

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