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専門人材、採用活動前倒し 26年春卒から、就活ルールで―政府

東京, 4月11日, /AJMEDIA/

政府は10日、2026年春に卒業を予定する学生(現大学2年生)の就職・採用活動で、専門性の高い人材について採用活動開始を政府の定める6月1日より前倒しできるようルールを改定すると発表した。4年生へ進級する春に2週間以上のインターンシップ(就業体験)を実施し、その後の採用選考を経れば、3~4月にも内々定を出せるようになる。
小倉将信共生社会担当相は10日、経団連の十倉雅和会長、日本商工会議所の小林健会頭と会談。新ルールを伝えた上で、「十分な周知、準備期間が必要だ」と述べた。これに対し、十倉氏は「経団連の全会員企業・団体に発信する」と応じた。小林氏はルール改定を受け入れつつも、「中小企業の採用は非常に困難を極めている」と指摘。採用ルールを一部の大手企業などが守らず、形骸化していると訴えた。
 対象となる学生は文系・理系を問わず、企業側の要望で決まる。新ルールにより前倒しで採用する企業は、学生に求める専門的能力や学業成果水準などをあらかじめ開示する必要がある。インターンの実施内容や時期・回数、新卒採用予定人数の全体数とインターンによる採用人数の内訳も明示する。

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