東京, 3月9日, /AJMEDIA/
沖縄の「首里の織物」の作家で人間国宝の宮平初子さんが今月7日、老衰のため亡くなりました。99歳でした。
宮平さんは那覇市の首里出身で、工芸や染織を学ぶ女学校を卒業したあと、本格的に「首里の織物」の技法を学ぶとともに後進の指導にあたりました。
「首里の織物」は琉球王国時代に首里地区で発展した伝統的な織物ですが、沖縄戦で一帯が焦土と化し継承が危ぶまれました。
宮平さんは戦後、後継者の育成に力を注ぐなど「首里の織物」の復興に取り組み、平成10年には国の重要無形文化財保持者、いわゆる「人間国宝」に認定されました。
家族によりますと今月7日の夜、八重瀬町の病院で老衰のため亡くなったということです。