東京, 5月25日, /AJMEDIA/
埼玉県を訪れた天皇陛下は２５日午後、秩父ミューズパーク（秩父市、小鹿野町）で開催された第７５回全国植樹祭の式典に出席された。
陛下はあいさつで、秩父や奥秩父の山々に登ったことを回顧。近年、気候変動の影響が顕在化する中、森林が持つ役割の重要性が高まっているとし、「森林を大切にし、木の循環利用を進めながら健全な森林を育み、未来へと引き継いでいくことは、私たちの果たすべき使命」と述べた。
続いて陛下はケヤキなど３種類の苗木を植え、アカシデなど２種類の種をまいた。
これに先立ち、陛下は秩父神社（秩父市）を訪れ、日本三大曳山（ひきやま）祭として知られる「秩父夜祭」で使われる笠鉾や屋台を見学。地元伝統芸能の子ども歌舞伎も鑑賞し、演者の小学生女児２人に「とても上手でしたね」と声を掛けた。
陛下は１泊２日の日程を終え、同日夕に帰京した。皇后さまは体調が整わず全日程で同行を見送った。