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大分大 避難者に「アバター」活用し遠隔操作で健康相談 実験へ

東京, 6月15日, /AJMEDIA/

本格的な大雨のシーズンを迎える中、避難所生活が長期化した場合、避難した人たちの健康管理が課題となります。こうした中、医療関係者が避難所に設置された遠隔操作ができるロボット「アバター」を活用して、避難した人たちの健康相談に応じる取り組みを大分市の大分大学が試験的に行うことになりました。

災害時の避難所では避難者が長時間にわたって同じ姿勢をとり続けたり、水分補給が不十分だったりして足に血の塊=血栓ができ、最悪の場合、「災害関連死」につながるおそれも指摘されています。

こうした中、大分大学が、遠隔操作ができるロボット「アバター」を避難所に設置し、避難者の健康管理を支援する実証実験を行うことになりました。

アバターを通じて避難所と大分大学をつないで医療関係者が避難者から効率よく健康相談を受けることで、持病が悪化していないかや健康な人の病気の早期発見につなげるねらいです。
こうした取り組みは全国的にも珍しく、今月から大雨の際に日田市内の避難所で実証実験が行われる予定です。
大分大学の徳丸治教授は「アバターを使うことで早い段階で医療的アドバイスをすることができ、避難者の健康を維持することができる。実践を通して、今後の導入にむけた検討を進めていきたい」と話していました。

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