東京, 12月29日, /AJMEDIA/
去年、2021年のアニメ産業の市場規模は、動画配信の利用拡大や海外展開、それに関連商品の売り上げなどを背景に、コロナ禍前の2019年を上回り、過去最高となりました。
アニメーションの制作会社などで作る日本動画協会は、アニメ産業の市場規模を毎年発表しています。
それによりますと、去年の市場規模は、2兆7422億円で前の年より13%増え、コロナ禍前の2019年を2270億円余り上回って、過去最高となりました。
「テレビ」や「映画」など9つの調査項目ごとでは、
▽「配信」が、いわゆる巣ごもり需要の影響で、前の年を65%以上、上回ったほか、
▽海外との番組契約やグッズ販売などの「海外展開」が、6%、
また、
▽アニメ関連商品の売り上げにあたる「商品化」が、14%、増えていました。
ことしも映画の話題作が公開されるなど、好調な見通しが続くと期待されるということで、調査結果を発表した「アニメ産業レポート」の増田弘道編集統括は「ここ数年のアニメに対する底堅い需要が数字に表れたと思う。右肩上がりを続ける『配信』については、少し先が見えてきた感じもあるので、業界として新しい戦略を考えていくことも課題になってくる」と話しています。