東京, 11月17日, /AJMEDIA/
8日投票の米中間選挙は16日までの開票作業の結果、下院で野党・共和党が4年ぶりに過半数を奪還した。米メディアが一斉に伝えた。与党・民主党は上下両院で優位を維持していたが、バイデン大統領は就任後初の国政選挙で下院を失った。上下両院の多数派が異なる「ねじれ」に直面するバイデン氏は、厳しい政権運営を強いられることになる。
ただ、民主党は事前の世論調査などに反して予想外の善戦を見せ、上院では多数派維持に成功。バイデン氏は再選を目指す2024年大統領選に向け、求心力を維持した。一方、支援した候補が軒並み苦戦した共和党のトランプ前大統領にとっては、返り咲き戦略に狂いが生じた。
バイデン大統領は16日の声明で、共和党下院トップのマッカーシー院内総務に祝意を表明。「働く家族のため、下院共和党と協力して結果を出す用意がある」と述べた。また、中間選挙の結果に関し「米国の民主主義の力強さと回復力を証明した。選挙を否定する者や政治的暴力、(有権者への)威圧を強く拒絶した」とも強調した。