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作家の森村誠一さん 没後1年の企画展 東京 町田

東京, 11月9日, /AJMEDIA/

去年、亡くなった作家の森村誠一さんの作品づくりを紹介する企画展が、創作活動の拠点があった東京・町田市で開かれています。

森村誠一さんは「人間の証明」をはじめとするいわゆる「証明三部作」など、社会派のミステリー作品を数多く世に出した作家で、去年90歳で亡くなりました。

町田市の市民文学館で没後1年に合わせて開かれている企画展では、作品ごとにコーナーが設けられ、直筆の原稿や創作活動で使っていた愛用のペンなどおよそ200点が展示されています。

このうち、江戸川乱歩賞を受賞し作家として世に知られるきっかけとなった小説「高層の死角」のコーナーには、選考委員からのアドバイスでタイトルを練り直した痕跡が残る貴重な直筆原稿が展示されています。

また「証明三部作」のコーナーでは、作品の創作ノートが展示されているほか、「人間不在の推理小説などいかに謎がすぐれていてもそれは小説ではない」という森村さんが残したことばも紹介されていて、訪れた人たちが熱心に見入っていました。

横浜市から来た60代の男性は「若いころ読んだ作品ばかりでとても懐かしいです。直筆原稿などから、森村さんの創作意欲の強さを感じました」と話していました。

企画展は町田市の「市民文学館ことばらんど」で12月22日まで開かれています。

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