東京, 10月08日, /AJMEDIA/
東京 足立区の寺に練炭を持ち込んで火をつけ、住職を殺害したとして霊園の管理会社の社長らが逮捕された事件で、事件の数日前に社長が練炭やガソリンを購入していたことが捜査関係者への取材でわかりました。霊園の運営方針をめぐってトラブルになっていたという情報があるということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
千葉県鎌ケ谷市の霊園開発会社の社長、齋藤竜太容疑者(50)と役員の青木淳子容疑者(63)は、ことし7月、東京 足立区の「源証寺」の地下にある納骨堂に20個以上の練炭を持ち込んで火をつけ、住職の大谷忍昌さん(70)を一酸化炭素中毒で死亡させたとして殺人などの疑いで逮捕され、8日、検察庁に送られました。
また、敷地内にある焼却炉にガソリンの入ったペットボトルを10本以上、仕掛けた疑いも持たれています。
これまでの調べによりますと、齋藤容疑者らは前日の夜遅くに寺に侵入し、30分ほどの間に納骨堂や焼却炉に練炭やガソリンを仕掛けたとみられ、大谷さんは翌朝、納骨堂に練炭が置かれているのを見つけ、はしごを使って下りると意識を失って倒れたということです。
その後の調べで、店の販売記録などから、練炭やガソリンは事件の数日前に齋藤容疑者がホームセンターなどで購入していたことが捜査関係者への取材でわかりました。
関係者の話から霊園の運営方針をめぐってトラブルになっていたという情報があるということで、警視庁は事件に至る詳しいいきさつを調べています。
齋藤容疑者の自宅近くに住む女性は
齋藤容疑者の自宅の近くに住む50代の女性は「飼っていた犬どうしが仲よく、齋藤容疑者は会えばあいさつをする明るく気さくな人だった。2週間ほど前、出勤する際にも車の窓越しに『おはようございます』とあいさつをしたのを覚えている。逮捕されたと聞いて正直びっくりしている」と話していました。