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主張平行線も意思疎通継続 「国防」対話、依然実らず―米中外交トップ会談

東京, 7月14日, /AJMEDIA/

【ジャカルタ時事】ブリンケン米国務長官と中国外交トップの王毅共産党政治局員は13日、ジャカルタ市内のホテルで会談した。米中双方は関係安定化を目指して閣僚級の対話を重ねており、今回の会談でも双方の主張は平行線をたどったが、意思疎通の維持では合意した。
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 米国務省が発表した。ブリンケン氏は会談で、「台湾海峡の平和と安定の維持の重要性」について強調。また、中国の覇権主義的な行動に対する懸念を表明した。南シナ海での海洋進出の動きなどを念頭にしているとみられる。協議は「率直で建設的」(同省)だったという。
 米当局者はAFP通信に対し、ブリンケン氏が国防当局間の対話再開を呼び掛けたが、中国側が応じなかったと明らかにした。米メディアによると、会談は約90分行われた。
 中国外務省によると、王氏は台湾問題を巡って、「米国は中国内政への不当な干渉を控えるべきだ」とけん制。米国が中国の李尚福・国務委員兼国防相に科している制裁措置などを念頭に、「中国への違法で理不尽な制裁」を撤回するよう求めた。
 米中外交トップの会談は、ブリンケン氏が北京を訪れた6月以来。ブリンケン、王両氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会議のためジャカルタを訪問。王氏は「体調」を理由に欠席した秦剛国務委員兼外相に代わって一連の会議に出席している。

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