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中国 王毅外相 フィリピン外相と電話会談 関係修復呼びかけ

東京, 12月21日, /AJMEDIA/

中国の王毅外相は南シナ海で領有権をめぐって対立を深めるフィリピンのマナロ外相と電話で会談し「両国関係は深刻な困難に直面している」と主張した上で対話を通じた関係の修復を呼びかけました。

中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海の複数の海域では、ことし8月以降、両国の船が衝突したり、中国海警局の船がフィリピン軍の輸送船に放水を繰り返したりするなど対立が深まっています。

中国外務省によりますと、王毅外相は、20日の電話会談で「中国とフィリピンの関係は深刻な困難に直面している。根本的な原因はフィリピン側が政策や立場を変えたことだ」と主張しました。

その上で「両国は一衣帯水の隣国であり、争いごとは話し合いで解決すべきだ」として対話を通じた関係の修復を呼びかけました。

フィリピンは、このところ中国への警戒感を強め、アメリカや日本との協力関係を重視する姿勢を示していて、中国としては決定的な対立は避けたいという思惑もあるとみられます。

中国外務省の発表では、会談で両外相は、南シナ海に関して早期の協議を開催することで合意したとしていますが、王外相は「フィリピン側が悪意のある外部勢力と共謀して混乱を起こし続ければ、断固として対応する」と強くけん制していて、関係が修復に向かうかは不透明です。

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